憩いの家 について 本文へジャンプ


   イタリア・オペラの作曲家ジュゼッペ・ヴェルディ(1813−1901)が、
   私財を投じてミラノに建てた、恵まれない音楽家のための老人ホーム。
   その頃の音楽家は年金も何もなく、貧しいうちに亡くなるひとが
   多かったので、その窮状を見かねての事業でした。
  
   ヴェルディはこの「憩いの家」を、「私の最高傑作」と 呼びましたが、
  勉学の費用にも事欠く貧しいし幼少期、妻子を失い、
  手痛い失敗 も経験した青年期など、苦労の多い前半生を経験した
  彼ならではの発想だったと 言えましょう。
 
   建物は現在も使われており、50数人の老人が暮らしています。
  現在の入居者 は、経済的に困ってというより、配偶者に死別し、
  最後の日々を音楽仲間と過ご そうと入ったケースが多いよう。
  その大半が、「老人ホーム」のイメージから程遠い、
  はつらつと前向きな日々を送っています。
  慰問に行ったつもりが、元気を もらって帰るひとも多いのです。
 
   すべての経費が、専用の財団と寄付で賄われているのも特筆もの。
 (著作権法に 定められた死後50年までは、ヴェルディの作品の
 著作権で賄われていました)
  ヴェルディ没後100年の2001年には、NHKスペシャルで、
 「人生を奏でる家」というタイトルのもと 「憩いの家」の
 ドキュメンタリー番組が放映さ れ、話題になりました。
 
  日本にも、こんな老人ホームがあったらいいのに!
 
   詳しく知りたい方、私の、「憩いの家」のひとびとへの取材を
  もと にした、「人生の午後に生きがいを奏でる家」をお読み下さい。